細かく仕切られた部屋の配置、古さを感じさせるL字キッチンは、無用の壁を必要とし、特徴ある物件の形を生かしきれず、空間を遊ばせていました。
洋室の1室をリビング・ダイニングの一角として広げ、キッチンをL型からI型にし、リビング・ダイニングに続く細く暗い廊下の片側の壁を取り払い、広がりのある空間に。
また、ところどころにあった段差は床の高さを上げ、バリアフリーのフラットな仕上げに。床は最高品質のLL40を採用。特に厳しかった基準をクリアするため、JIS規格の品質証明書付きフロアー部材を使用。吸音材のグラスウール(※)を敷いて、階下にはまったく音が響かない工夫も。
場所 | 江戸川区 |
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築年数 | 27年 |
工期 | 約3週間 |
工事面積 | 約91平米 |
間取り | 3LDK+S |
建築形態 | マンション |
(※)「グラスウール」とは… |
カウンターキッチン越しにのぞむリビング・ダイニングは、洋室一部屋の壁を取り払い、広々とした空間に。白い格子がデザイン性を演出すると同時に、軽く遮断された空間も生み出し、心地よい空気感を醸し出します。
白い壁、格子に反し、濃淡ランダムな木材色を主張する床材は、リズミカルな印象。物件の床全体を同じ素材で仕上げ、統一感のある美しさが空間をより広く見せ、外国の物件のような印象ももたらしています。
従来のL型では廊下側に壁が設置されており、閉ざされた場所でした。I型に変更し、カウンターを設置するなど、キッチンを取り囲む壁を大幅に取り払い、突き抜けた空間に変貌。そしてさりげなく、IH導入のオール電化仕様に。Panasonic社製、ワンランク上のリビングステーションSクラスを採用。
パントリーを備えたキッチンは、動線上に収納を置く必要もなく、いつも整然とした、見せてもOKなキッチン。
玄関ホールを経て、奥の洋室のドアまで続く廊下の突き当たりには、アクセントクロスを施し、一筋のダウンライトとあいまって華やかな雰囲気に。ゴールドにも見えるクロスは建具・床色ともマッチング。
リビング入口に元々あった段差は、床の高さを上げることによりバリアフリーに。つまずきも解消されました。
和室は洋室に変更。カーペット張りだった洋室もフローリングに変更。
収納部分は使い勝手の良いクローゼットを設置。
各居室、床材は全て共通の素材を使用し、ここにもアクセントクロスを採用。存在感のある床材とも調和し、落ち着いた雰囲気に。
洗面ルーム、洗濯パン奥に設置されたフルオート電気給水器。以前は洗面台の奥にカーテンのみで仕切られていましたが、扉を新しく設置。温水器も入れ替えたことで、古さが今の時代にあったエコな生活に早変わり。
コンクリート打ちっぱなしだった温水器横のデッドスペースも、クロスを張って有効活用。
玄関タイルは大理石調の白。玄関ドア内側の白との統一感を出して。
元々半分の高さで、つい上に物を置きがちなシューズボックスは、天井までの高さある仕様に変更。扉内側には靴のみならず様々なものを収納できるスペースも設けています。
玄関脇の納戸には上部に棚を設け、収納力を一段とアップさせました。